大麻由来の健康成分。色んな種類のCBD製品を摂取してみた。やばい?キマる?禁煙に効果あり?
日本でも合法で吸える大麻として一時期話題になったCBD(カンナビジオール)というものがあります。
というわけで本日は♨の人の人体実験第二弾として、本当に効果があるのかいろんなCBD製品を試してみました。
CBDオイルをOD?大量にがぶ飲みしてみたけどまるで効かない
とりあえず、まずはCBDオイルというものを試してみました。
主成分はオリーブオイルとヘンプオイル、つまり大麻の油ですね。日本ではTHC(テトラヒドロカンナビノール)というハイになる成分が違法で、リラックス効果などがあるCBD(カンナビジオール)類が合法となっています。要はそれを含んだ油ですね。
CBDの製品には色んな種類があるのですが、こういうオイルタイプは油を口内の毛細血管から吸収し、その後飲み込み体内で吸収されるのを待ちます。
色は大麻らしく結構濃い緑色をしています。オリーブオイル自体多少黄色いのでそれもあると思いますが、大麻の油って感じです。
というわけで中に入っている3分の1くらい、口いっぱいのCBDオイルを口内に1分ほど含んで飲み込みました。
(通常使用量はスポイト1回分の0.7mlくらいらしいです)
ミカンの皮みたいな変な香りと味です。それに混ぜ物がオリーブオイルなので、飲み込む時が特に気持ち悪かったですね。
ちなみにその後すぐ唐揚げとコーラを食べました。
・5分後
気のせいかもしれませんが少しだけこめかみの血管がズキズキするようなしないような気もします。
・20分後
頭は気の所為でしたね。なんの効果もないです。ダメですねこれ。
結果として、CBDオイルはかなりのODでも効果はほとんど感じませんでした。多少深く眠った気もしないでもないですが、恐らくはプラシーボでしょう。そしてそれがCBDの効果だったとしても、これだけODしてこの効果なら通常使用料でなにかいい効果が出るとは考えにくいです。
タバコに垂らして、塗って吸ってみた
私は非喫煙者なのですが、普通に吸おうと思えばタバコは吸えるので5ミリの軽めのタバコにオイルを塗って肺でCBDを摂取してみました。
これは本来の使い方では無いですが、CBDは高温で揮発するのでタバコに塗ることで気化したCBDを肺で摂取することができます。
かつて吸うエナジードリンクとかいうのが流行りましたけど、あれと同じような理屈でCBDも気化させて肺で摂取した方が吸収速度や効率は何倍も高いです。というわけでタバコの紙に満遍なく塗って火をつけて吸ってみました。
結論から言うと、タバコ自体の味は置いといてめっちゃ不味いです。とにかく青臭くて、それがタバコの味と合わさることでマジで変なもん吸ってる感覚になります。臭いもとても強烈な油の焦げた匂いがします。
更にタバコの燃焼がとても遅くなるので、吸っても吸っても無くならない。しかも途中で火も消える。結局半分くらい吸って直ぐに消しました。
効果は特に無しですね。タバコのヤニクラだけです。特に変わった感覚もない、タバコ吸ったなという感じ。
私の個人的な考えとして、大麻由来を謳うくらいなのだからニコチンやアルコール、カフェイン程度の効果は出て欲しいのですけれどね……
低濃度CBDオイルは目立った効果はなし
結果として、低濃度のCBDオイルは大量に飲んだり肺喫煙でも効果はまるで感じませんでした。
まあそもそもこの手の物に即効性を求めるのは間違っているので、継続的に摂取すれば少しは効果は出るのでしょうけれど、それならマルチビタミンミネラルやプロテインでも飲んだ方がコスパはいいと思います。
さらに言うと、リラックス効果とかを求めるならなにも大麻由来のCBDでなくともセントジョーンズワートとかエレウテロみたいなアダプトゲン類がありますから、アイハーブでそっち買った方が安くつきますし効果も出ると思います。覚醒作用を求めるのならカフェインがありますし、それこそ酩酊感を得たいならタバコやアルコールがあります。つまりわざわざ高価なCBDを選択するメリットが見出せませんでした。
低濃度CBDリキッドも吸ってみたけど効果は感じられず
口腔摂取のCBDオイルは吸収効率も悪く効果も穏やからしいので、次はVAPE用のCBDリキッドを購入してみました。味はグレープメンソールです。
上でも書いたように、CBDは口腔接種より肺で吸収した方が効果が出るのが早く効率もいいです。なので、いわゆる電子タバコでCBDを吸ってみました。アトマは友人にビルドしてもらったRDAで、1mlくらい肺に溜め込むように吸いました。
味は薄めですね。過去に何度か電子タバコは吸ったことがありますが、美味しいものは本当に美味しかったのでそれと比較するとかなり薄味という感じです。
因みに私が過去に吸って美味しかったのはピーチティーと巨峰のリキッドでした。
メンソールなのでキック感はそれなりにあります。清涼剤のようなスースーする感じではなく、結構喉に来るキックです。吸うなら飲み物が欲しいところですね。
ただ、やはりニコチン(たばこ類)やカフェインのように目が冴えてきてドーパミンが出てるなとかそういういう感覚はやはりありません。ダウナー系であり、キマるとかそういうのは一切無いと思います。
少しだけ気分が落ち着いた気もするのですが、まあ息を止めたり深呼吸を繰り返したらそりゃあ気分は落ち着くよな、と言うくらいの印象ですね。
というわけでCBDリキッドも私は効果はあまり感じませんでした。
脅威の濃度85%。CBDワックスをクラックパイプで吸うとかなり強烈だった
ここまであまりにも全く効果を感じなかったので、もう濃度が低いやつはどうせ効果がないと見捨てて最高クラス濃度のCBDワックスを購入してみました。
ワックスと言っても水気のあるやつと完全に結晶化した2種類があり、今回私が購入したのは後者でクランブルというらしいです。
見た目はこんな感じです。硬さは砕いたカシューナッツを彷彿とさせます。フレーバーはどうせなら大麻の香りを味わいたかったので無香料のナチュラルにしましたが、匂いは粗挽きブラックペッパーの匂いがします。これまでとはかなり違いますね。
今回は自作のクラックパイプで吸ってみました。
CBDワックスは炙ると溶けて、沸騰して気化します。そこで吸い込むことで肺からCBDを吸収します。ちなみに吐く時は鼻からの方が毛細血管が沢山あるため吸収できる量が増えていいそうですよ。
(後でYouTubeで動画を見たら炙りすぎだということが判明しました。クソァ!)
味はブラックペッパーです。キック感と甘みがあります。特有の柑橘系のような香りがありますが、これが大麻の香りなのでしょうか。
これは今までとはかなり違いますね。確かに結構来るかもしれません。めちゃくちゃ重いタバコを吸ったような肺にガツンとくる感覚と、喉への刺激。DLだと少しむせるくらいきついです。そして直ぐに軽い酩酊感が襲ってきました。
これは禁煙に効果があると言われるのも何となく分かりますね。タバコを吸った時の薬理作用にかなり似ています。
違うのはタバコはニコチンによる脳の血管の収縮を感じられますが、こちらは脳の血管が拡張しているようなふんわりした、それこそアルコールなどにも似たような酩酊感があるというところ。
アルコールと違いCBDには睡眠改善の効果も期待できるようなので、アルコールの酩酊感を利用した入眠が好みの方にはおすすめできると思います。
もちろんブロンODとかアルコールの多めの摂取みたいなキマると言う程の効果は無いですが、喉への強烈なキック、肺へのガツンとくる重さ、そして酩酊感。タバコを吸った時の感覚にかなり近い効果が現れたのが印象的でした。これまでのCBD製品とは効果のレベルが一線を画しています。
特に喉への刺激はカプサイシンのような強烈なもので、喫煙経験のない人が吸ったら多分むせ返ると思います。これ体に取り入れていいんか?という気分になりますね。
(私は非喫煙者ですが、経験自体は割とあり紙巻やハッカパイプ、VAPEなどいろいろ吸ってきてますが、特殊な吸い方も相まってこれまで吸ってきたものの中で相当キツい方です)
吸ったあとはそこそこ酩酊感が持続するので、とりあえず大麻っぽいこととして音楽を聞いてみました。まあいい音ですが、それ以外には特には……という感じですね。
合法なので当たり前といえば当たり前なのですが、キマるなんてことは全くないです。なので、麻薬みたいなアッパー系の効果を求めているなら買うだけ無駄です。
ただ効果自体は間違いなく感じられたので、アルコールの酩酊感の軽いバージョンや、タバコのヤニクラのような感覚、あとはキック感なんかのタバコの代替品を求めているなら文句なしでおすすめ出来ます。体や頭がトローンとするので、寝つきが悪い人にもオススメかもしれないです。
ただ、ヤニクラやアルコールのよう、と言っている通り、軽い頭痛のような感覚もあるので、それを気持ち悪いと感じる人もいるかもしれません。そういう人は少なめから試してみることをおすすめします。
数十分したら酩酊感もかなり冷めてきました。相変わらず喉はピリピリしますが、これはなかなか面白いものですね。これで業者やレビュアーが言うような多種多様な健康への効果があれば文句なしなんですが、果たしてどうなんでしょうね。
それから数十分したら喉の痛みも割と治まってきました。
ヴェポライザーでCBDワックスを吸ってみた。スペーサーとコットンを使用すれば吸える
クラックパイプは流石にキツすぎてこれは違うだろって思ったので、今度は友人のヴェポライザーを借りて試してみました。
CigGo FyHit Eco-Sというちゃんとしたやつです。
ちなみにマウスピースは510規格なので安いVAPE用のドリップチップをAmazonで購入してそれに付け替えました。
ヴェポライザーというのはタバコの葉を200度程度で加熱して、気化したニコチンと水蒸気を吸い込む喫煙グッズになります。まあiQOSと似たようなもんだと思ってください。
とは言ってもそのまんまヴェポライザーに入れてもCBDワックスなど吸えませんし、液化したワックスで確実にぶっ壊れるので、ステンレスパイプでスペーサーを作ってみました。
百均のステンレス製指示棒をパイプカッターで切断したお粗末なものです。
今回は自作スペーサーにコットンを大量に入れ、欠片を2粒ほど入れて少量のコットンで蓋をしました。これで温度上昇により溶けたワックスがコットンに染み込み加熱され、気化したCBDを吸うというわけです。
温度設定は210度で吸いました。普通のCBDワックス用アトマイザーも多分こんなもんでしょう。
ヴェポライザーでCBDワックスを吸うなんて多分私が初めてかもしれませんが、そもそもの話をするとヴェポライザーって海外では大麻を吸うために使われることもあるみたいですし、CBDの融点は66°C、沸点は180°Cなので理論的にはなんの問題もないはずです。他にもカンナビクロメンやカンナビノール、テルペン類などもこの程度の温度が沸点となっています。
一応借り物ですし壊しても怖いので、チャンバー下部にも漏れ防止のコットンを入れておきました。調べてみるとこのヴェポライザーは液漏れによる故障がかなり多いとの話なので。
これでもし液化したCBDワックスがスペーサー内のコットンで受けきれなかった場合も、下部のコットンが内部へのオイル漏れを防いでくれる……ハズです。多分。コットンの給水力を信じましょう。
ちなみに軽く調べたところ綿の引火点は210度、発火温度は407℃との事なので、ヴェポライザー程度の温度なら基本的になんの問題もないと思います。
味への影響は知りませんが、VAPEはコットンに染み込ませたリキッドを揮発させて吸うわけだしまあほぼ影響はないんじゃないですかね。知らんけど。
てなわけで吸ってみました。まず思ったこととして、クラックパイプより味がかなり薄く、辛みがなくマイルドです。そしてカプサイシンのようなピリピリしたキック感がほぼ皆無に近いくらいありません。一吸いでクラックパイプはダメだったのかと気付きました。
コットンを入れまくってるのでドローは重く、煙はかなり少ないです。DLでもプルームテック以下ですね。
ただ、吸いやすいぶん効果の程はクラックパイプほど強烈ではありませんね。軽い酩酊感と喉への刺激があるものの、クラックパイプのあの強烈な感覚を味わったあとだと随分マイルドな作用に感じます。体に現れる作用は軽いタバコに近いかもしれません。
(クラックパイプは体がヤバいと判断するくらい意味不明に強烈だったので。私が直火でガンガン炙りすぎたというのもあると思いますが)
ドローの重さとCBDの吸い方のダブルパンチでちょっと酸欠になりそうなので、ゆっくりと深呼吸を挟みながら吸うのがいいと思います。
あとは如何せん味が無いというか独特な風味であまり美味しいものでもないので、メンソールリキッドでもなんなりと1滴だけ添加しておくと吸いやすいかもと思いました。
もちろん添加しすぎると上にも書いたように壊れますし、そもそもこんな使い方は多分私が初めてだと思うので責任は取れませんが。
それにCBDワックス専用のヴェポライザーは安いものだと2000円以下で買えますし、CBDリキッドなんかをVAPEで吸うとかそういうのが本来のCBDの摂取方法なので、今回の方法は「ヴェポライザーしかないけどCBDワックスを吸いたい」という人のためのその場しのぎ的なものです。オススメ、真似をしろなんてのは口が裂けても言えませんから注意ですよ。
(液漏れ防止に内部にコットンを敷くのは割と普通におすすめだと思いますけど)
ちなみに吸い終わったスペーサー内部のコットンはこんな感じです。
液化したCBDワックスは粘度が高いので、そこまで奥まで浸透してませんね。ちなみにワックスの部分はベトベトしており、スペーサー内部に少しだけ油汚れのようにコットンがベトっと焦げ付いていました。もし私と同じような吸い方をする方が居ましたら、スペーサーはCBD専用にした方がいいと思います。掃除も面倒くさそうなので。
コットンは少し変色が見られます。メイラード反応ですかね?焦げ臭さとかは全く無いです。無臭ですね。
あとがき。ヴェポライザーは喫煙者にはおすすめします
あとがきです。
まず、CBDオイルを吸ったあとちゃんとしたシャグでヴェポライザーで吸ってみました。私は知識自体はあれどヴェポライザーを吸うのは初めてでしたが、iQOSに近いような香りに混じってなんだか不思議な味がしました。
紙巻きたばこのように紙が燃えたような煙たい香りや辛さ、エグさはなく、なんというか僅かに甘いような不思議な味です。ただニコチンの気化効率がいいのか一酸化炭素がほぼ発生しないにもかかわらずヤニクラは結構重いので、喫煙者でも充分満足できると思います。
友人はヴェポライザーに変えてからタバコ代がかなり安くなったそうですし、タバコの臭いも減ったので私自身はヴェポライザーはかなりおすすめだと思います。身内に喫煙者がいるならまず確実にオススメしてますね。健康被害も少ないので。ランニングコストの安いiQOSって表現するのがなんかしっくり来ます。
ただ、iQOS同様の不思議な匂いがするので室内で吸えるかは微妙です。少なくとも私が同居人なら室内で吸うことを許可することは無いでしょう。許せるのは換気扇の下のみですね。
VAPEも同様です。タールゼロニコチンゼロで室内でも吸える、みたいなアピールをしてる電子タバコが多いですが、気化したグリセリンやプロピレングリコールが部屋の壁とかに付いてベトつくと思うので室内で吸うことはおすすめしません。換気扇の下で吸いましょう。
(台所や換気扇は油汚れとかでどうせ多少なりベタつくので大して変わらない)
あとはペットとかを飼ってる場合も注意が必要です。気化したPGやVG、ニコチンが生体にどんな影響を与えるのかわかりませんから。例えば猫にとってプロピレングリコールは毒物です。あとはメントールや柑橘系の匂いなんかも動物にとっては苦痛を伴うことも考えられるでしょう。特に小型のペットを飼っている人は注意ですよ。
ただこれらに気を付ければヴェポライザーや加熱式タバコ、VAPEは紙巻きたばこより遥かにマシだと思うので、私は喫煙者の人には積極的にオススメしますけどね。特にヴェポライザーやニコリキVAPEはランニングコストが驚異的に安いので節約したい人は今すぐ変えるべきだと思います。
……まあ非喫煙者的には税率の高いiQOSをスパスパ吸ってくれた方が嬉しいんですがね。
(ちなみに調べてみると分かりますが、iQOSとかの加熱式タバコのヒートスティックは税率も高く、更に使ってる煙草葉の量がめちゃくちゃ少ないにもかかわらず紙巻きたばこ並の値段がします)
というわけで途中で脱線しましたが、♨の人の人体実験の第二回はここまでとなります。
それでは、以上です。
今週のお題「下書き供養」