ゆけむりもくもく♨

のんびり もくもく ごゆるりと

小説家になろうを書く人は注意したい、鉄を固くする焼入れに関する小話【黙れドン太郎】

どうも、♨の人です

てなわけでまあタイトル通りなんですが、小説家になろうの転生物なんかでよくこういうの見ませんか?

「鉄を赤くなるまで熱してから水につけてみろ」「すごい!なぜかいつもの何倍も固い!」

っての


これね、一見誰でも知ってるような事ながら、実は割と知られてないことなんですけども、鉄(鋼)ってのは熱した後に急冷すると確かに硬度は増すもののその分もろくなるんですわ

つまり固くしたものが剣だとしたら、使ってるうちにすぐ折れちゃうってわけ

これをどうにかする方法として、一般的に焼戻しというものを行います。すると硬度は下がるものの、粘り強くなり割れなくなる、つまり丈夫になるという訳です

硬度が下がるのに丈夫になるというとわかりにくいかもしれませんが、スマホのゴリラガラスはナイフよりも硬いのにすぐ割れますよね?そういう感じです


YouTuberの圧倒的不審者の極みさんはこの原理を普通に使いこなしてますね


1000度に熱した爪切りをオーブンで焼いて研ぐ動画


因みにVAPEのドライバーン、あれは焼入れと言っているひとも多いですが、原理的には焼きなましに相当します
マイクロスコープ・クラプトンコイル・ドライバーン
焼きなましは熱した後に徐々に冷却することにより、金属を逆に柔らかくする手法です
ドライバーンの場合熱してから冷めるまで放置するので、完全に焼きなましですね

またコイルの材質によっては色が変わりますが、これも熱を加えたことによる変化です
このへんの仕組みについては詳しくはWikipediaを見てください。マルテンサイトだとかオーステナイトだとか意味わからん単語ばっかなので、まあ大抵の人からしたら見るだけ無駄だと思いますけど

まあ黙れドン太郎の二の舞にならんように気をつけなって話ですわ

てなわけで♨の人でした
さよなら